デジタルサイネージの効果を存分に引き出すためには、担当者の選定を軽く考えてはいけません。デジタルサイネージは表示する内容や設置する場所によって効果に差が出ます。設置場所は表示内容に影響を受ける面があるので、両者を切り離して考えることはできません。その結果、表示内容に変更を加えるたびに設置場所を含めて検討する必要が出てきます。

その都度スタッフが集まって会議を開いていたのでは、効率的にデジタルサイネージを運用できているとは言い難い状況になってしまいます。たくさんの人がたくさんの時間を費やして運用していたのでは、便利さを十分に活かしているとは言えません。そこで大切になるのが担当者の選定です。若くて仕事の少ない人を担当者にすれば良いと安易に考えない方が良いです。

コンピューターに強いというだけの選択基準で選ぶのも、おすすめできません。デジタルサイネージは誰でも簡単に操作できるように、コンピューターに関する知識などは必要としないようになっているものが多いです。コンピューターに詳しいことは心強い要素にはなりますが、必須条件ではないです。大切なことは適切な表示内容を選ぶ力があるかどうかということです。

状況に応じて最適な表示は何かを判断することができなければ、運用担当を担うこともできません。状況に依っては、判断する力や権限を持っている人が忙しい場合もあるでしょう。そういった場合は、判断する人と実際に操作する人を分けて選任するのも一つの方法になります。